Wednesday, June 3, 2015

なぜ歯医者がイヤか?

もちろん虫歯を削る機械のあのキーンという音や実際に削られるときの痛みはイヤだ。 しかし最近はほとんど新たな虫歯はなく、ほとんど虫歯を削ることはない。 それでもイヤだ。

大きく口を開けられない。 普段はせいぜい上下の前歯を1cmぐらいしか開けない。 それ以上に開けるのは、無理矢理の股割りを長時間強いられているような状態。

口を開けっ放しにしていることで口中に唾液がたまる。 機械で吸い取ってくれることもあるが、くれないこともある。 機械で吸い取っても全部吸い取れるわけではない。 口を開けっ放しにしていなければならないので、下顎を動かして飲み込まねばならない。 これも顎関節に負担がかかる。

そして歯科衛生士は、さっさと終わらせてしまいたい。 ちょっと苦しい、という意志を伝えても「もうちょっとですよ」などという。 「あと30秒で一旦休止」ならばまだいい。 「もうちょっと」ではいつ終わるのか、情報がない。

自分の口中での作業が見えない。 だから、例えば研磨機が舌や口内の皮膚に近づいている、なので今動くと危ない、などと いう状況か否かがわからない。なので常に舌を丸め「非常事態」として備えていなければ ならない。緊張状態が続く。 虫歯の治療はともかく、歯石取りなんぞは自分でやりたい。そうすればこれらの不満は 大分軽減される。

ぐだぐだ文句注文をつける「客」ではありたくないが、このような「治療」はガマンできない。 恐る恐る「口を大きく開けられない」というあたりから伝える。 (必要性、有用性は十分認識すれども) 歯石取りはできたらやりたくないという。 配慮する、という。 しかし、結局は「もうちょっとですよ」になった。 第一「辛かったらいってください」と言われても、作業を始めたら、結局こっちがある程度ガマン しなくちゃならない。

顎の辛さに加え、(恐る恐る伝えたものの)結局同じことになった、その無力感で一杯になる。 もう行きたくない。が行かねばならない。本来の治療の方で。 しかし、また歯石取りの長時間の苦痛にさいなまれる。

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